6.0 (R 12) 以降の MATLAB では、環境変数「MLM_LICENSE_FILE」を設定することで、MATLAB が参照するライセンスファイルの保存場所（またはネットワーク ライセンスのサーバー）を指定することができます。環境変数「LM_LICENSE_FILE」を設定して使用することもできますが、同一マシン上にライセンス マネージャー（FLEXlm）を使用する他のアプリケーションが存在する場合、この設定はそれらに対しても有効になります。「MLM_LICENSE_FILE」は MATLAB ベンダーデーモン MLM 対してのみ有効であり、他の FLEXlm アプリケーションでは認識されません。
※ 注：
・環境変数「MLM_LICENSE_FILE」と「LM_LICENSE_FILE」の両方が設定されている場合、MATLAB は「LM_LICENSE_FILE」を先に読み取る場合があります。
・冗長サーバーのクライアントが正しく機能するためには、これらの変数のいずれかが設定されていなければなりません。
環境変数の検索方法や設定方法は、OS によって異なります。
Windows
1. キーボードの［Windows］キーと［R］キーを同時に押下して［ファイル名を指定して実行］を起動し、以下のように入力して［OK］をクリックします。
SystemPropertiesAdvanced
2. 起動した画面右下の［環境変数］ボタンをクリックします。
3. ユーザー環境変数とシステム環境変数の箇所で、MLM_LICENSE_FILE または LM_LICENSE_FILE を設定します。「ユーザー環境変数」は該当のアカウント・プロファイルにのみ影響し、「システム環境変数」はすべてのユーザーに影響します。
変数名：MLM_LICENSE_FILE
値：ライセンスファイル への絶対パスまたは、ポート番号@ホスト名
例：
C:\Program Files\MATLAB\R2023a\licenses\license.dat
または
27000@test.university.com
※ ネットワークライセンスを冗長サーバー構成でご利用の場合は、MATLAB クライアントが参照する 3 台のサーバーをカンマ区切りで記述してください。
例：
1711@server,1711@server2,1711@server3
Linux / macOS X 10.9 以前
シェルに依存する setenv か export コマンドを使用して、シェルの中で行うことができます。
シェル セッション (セッションの間のみ継続) にコマンドを入力できます。または、ホームディレクトリー (存在しない場合は、そのファイルを作成します。)の中の適切なファイルにそれを追加することができます。
.cshrc (for c-shell)
.profile or .bashrc (for bash)
※ ファイル名の前の「.」は、隠しファイルであることを意味します。
このファイルを編集するためには、テキスト エディターで開き、コマンド (利用しているシェルに依存します) を追加する必要があります。
c-shell の例:
setenv MLM_LICENSE_FILE "/usr/local/MATLAB/licenses/license.dat"
setenv MLM_LICENSE_FILE "1711@server1"
bash の例:
export MLM_LICENSE_FILE=/usr/local/MATLAB/licenses/license.dat
export MLM_LICENSE_FILE=27000@server1,27000@server2,27000@server3
環境変数の設定方法の詳細は、ご利用の OS のドキュメント等をご参照ください。
macOS X 10.10 以降
Apple 社では環境変数の廃止を進めているため、OS X 10.10 "Yosemite" 以上をご利用の場合は、下記ページ記載の回避策をご参照ください。
How do I set environment variables on Mac OS X?（英文）
参考ソリューション：
どのように環境変数を追加または変更しますか？
MATLAB ライセンスの検索パス
